写真用三脚は安定性と手振れを防ぐ目的で選びましょう

写真三脚

写真用三脚の選び方

写真用三脚の選び方買い方で簡単にどんなところが選択のポイントなのかを手持ちの写真用三脚を用いて比較し、紹介したいと思います。
ほとんどプロ仕様の写真用三脚です。

安定した手振れを起こさない使いやすい三脚

手振れを防ぐために重い三脚
写真用の三脚で大切なことは手振れを防ぐことです。
ハンドルが使いやすく、足がしっかりと動かない、重いカメラを乗せても動かない。
安定した三脚が求められます。
それに全く持ち運ばない様なスタジオの三脚持ち運びをする旅行などの三脚の、移動性の事も考えることです。

写真カメラの三脚を使う上で、重要なの事は用途を考えることです。
スタジオで使うのか、フィールドで使うのか。
重いカメラ大判カメラの4×5の様なカメラを載せるのか。

この様に蛇腹が付いている大型のカメラ、これはフィールドカメラの4×5インチカメラです。
この様に重たいカメラを乗せるのであるなら、かなり重たい三脚じゃなくちゃいけません。
これはハスキー4段の三脚を使用しています。

重たい三脚になると、ミラーアップの衝撃(ペンタックス6×7やマミヤRB67の様な)やフォーカルプレインシャッターのブレなどの要素を予防出来ます。
左の中判カメラの一眼レフになるとものすごく重くなります。

焦点距離が長い程ぶれが分かりやすくなります。
例えば、この35ミリフィルムのカメラの望遠側の85mmで撮ると手振れしやすいじゃないですか?

それと同じ6×7センチフィルムのカメラの80mmでは35ミリ換算の39mmぐらいのちょっと広角側なんですよ。

焦点距離が長くなると、ぶれがもろ分かりやすいし、出やすいので、大きな感光面積のあるカメラは焦点距離が長くなるので。ぶれやすいから三脚は必要です。

広角で35ミリの80mmのボケ感で広角の感じなので。
焦点距離が長くなるとぶれやすいので、重たい三脚が大切になってきます。

レンズが重くなると安定した三脚で無いといけません。

重たい三脚は手振れを起こすような衝撃も抑えてくれます。
でも、重たすぎると持ち運ぶ時に大変ですので、そんな時にカーボン三脚などが挙げられます。
左から2つベルボン、2つジッツオ、2つハスキー、ここまでが金属三脚でかなり重いです。
それからカーボン三脚でスリック、ベルボンと並んでいます。


足の長さや何段かでサイズが異なります。
カーボン三脚はある程度の重さにも対応する三脚なので、登山や海外に行く様なときにでもとても便利に使える三脚です。
スーツケースに入れて持ち運びをしていました。ベルボン4段のカーボン三脚です。

金属の三脚(プロ仕様の金属三脚など)は重く、照度の少ない撮影(天体撮影)や広告写真(重いカメラを雲台に載せる)に適しています。
私の仕事でのビデオの定点撮影なども動かないからハスキーの三脚を使って撮影します。
重い三脚はそういった理由もあり、本気の写真撮影やビデオ撮影には重い三脚ではなくてはいけません。
初心者には軽い三脚とありますが、仕事となると、めちゃくちゃ本気の三脚を使わないと高いカメラを置くので、しっかり安定した雲台で無いとだめです。

安定した足と雲台とパンハンドル


三脚を開いた時に安定性が分かります。
脚がしっかり開いて、地を捉えているか。
それと雲台の固定もあります。
ここに写っている雲台は3ウェイ雲台(パンハンドル2つ、パンロック(パンストッパー)1つが付いています)です。もしかしたら、1つ、ビデオの雲台を付け換えているかもしれません。
自由雲台と比べて、固定しやすいのが良いです。
ジッツオの雲台はとても大きく、私は使い勝手が悪いから、あまり好きではないのですが、雲台が大きいから、広告カメラマン出身の大学の3、4年の私の先生が「ジッツオは良い、ジッツオは使いやすい」とよく言っていて。


4×5のカメラが安定しておけること。


雲台のパンハンドルがしっかり固定できる。

すごいところが360°のメモリが三脚に書いてあって、何度動かしたかも数値で分かるんですよ。
だから、すごい。って言うのが分かるのですが。
私はあまり使わないのですが、定点とか撮影する時には便利だと思います。
パンハンドルが使いやすいかどうかも安定性に関わります。

 


ハスキーのパンハンドルは本当に使いやすくて、固定します。
カメラネジのロックも掛けやすく、ネジを入れて、下の所のロックナットをかければきつくなりカメラがしっかり雲台に固定されます。


安い三脚は雲台を固定しても、雲台が動いたりします。
アルミの三脚に特有の事なのですが。
高い三脚はしっかり固定されるので、脚のロックナットも留めやすさなども良い三脚ほど、ここに違いが表れます。

ハスキーの三脚は脚ロックナットが留めやすいです。
留めた時に、しっかり固定される、脚が下がらない。
私はロックナット式の脚が好きなので、写真用三脚は脚が下がらないで留まります。
エレベーターの種類もギヤ式と手動式があります。
高い金属の三脚はギヤ式で、ハンドルを回転させてエレベーターが上がります。


カーボン三脚は手動式で、エレベーターロックを緩めて、自分で雲台なり、エレベーターを上に上げてロックナットを閉めてエレベーターを固定します。

カーボン三脚はローポジションの開脚ロックが付いていて。


脚の付け根のバーを開くと三脚が開脚します。


通常時はこの様に脚の開きなのですが。

そうするとローポジション撮影がしやすくなります。
カーボン三脚に多いのですが、石突が付いています。

地面に突き立てる目的でスパイクの様な感じなのですが、私は使ったことが無いです。

おすすめの写真用三脚

通常の撮影におすすめなハスキーの三脚

おすすめの三脚を挙げるとしたらハスキーの三脚です。
私はハスキー4段と5段を持っています。

大学時代は3段を大学から借りて使っていましたが、普段は4段を使っています。
肩掛けストラップが三脚に付いているから持ち運びしやすいのと。
重い三脚なので、しっかりとカメラを載せても安定します。
雲台が使いやすいので撮影しやしい三脚です。

高さが欲しい時は4段と5段で。
写真だけではなくて、ビデオでもよく使っているので、本当に使いやすい三脚です。

雲台がしっかりしているので、固定の時にコマネジがしっかりカメラを留めてくれます。

パンハンドルもしっかり留まるのでとても使いやすい。
最初の三脚を買うならハスキー3段が良いですね。
とても使いやすくて機動性に優れています。
スタジオやフィールド、どちらにも向いています。
とても良い三脚です。
初めて三脚を買う方にはハスキー3段をおすすめしたいです。


高さ以外なら、本当に使いやすい三脚です。
頑丈だし、安定して留めて動かないし、とても使いやすいです。
高い撮影をするなら4段までですかね。
私は5段は、高い撮影の時しか使いません。
通常時に使うのが結構大変なので、脚のロックナットが多いと。
でも、どうしても高さが必要っていう撮影があるんですよ。その理由でハスキー5段を持っています。
普段の撮影では私は常にハスキー4段を使って取っています。

持ち運びに便利、低い撮影におすすめのベルボンのカーボン三脚

ハスキーの三脚は車に載せることを考えて、重い三脚なのですが。
もう一つ、軽くて、持ち運びしやすくて、中判カメラぐらいまで雲台にのせても安定する三脚として、ベルボンのカーボン三脚をおすすめします。

しかし私が使っているベルボン ネオ カルマーニュ 640は2005年の三脚なので、この三脚の後継機は雲台がクイックシューになってしまったので、雲台を自分で変えなくてはいけないのですよね。
今現行で出ている物なら。ジオ カルマーニュN645にPHD-61(コマ止め方式)3Way雲台を付けるとこの後継機になります。


雲台もクイックシューじゃない方がしっかり固定できるのでとてもいいです。
最近のベルボンのカーボン三脚は

このベルボン ネオ カルマーニュ 640はスーツケースにも入るし、海外に持って行って使えるので、とても携帯性に優れていて、それで中判カメラも普通に使えるのでとても良い三脚です。

見ればわかりますが、どうしても低い位置で撮影する仕事があるんですよ。

ベルボンのマークシリーズの小さいのは、低すぎるから、その次のこのカーボン三脚をよく使っているんですよ。
正座位の高さで撮る撮影があって。とてもとても使いやすい。
それに私は三脚ケースも一緒にベルボンのカーボン三脚の時は使っています。

私は小さいのでMサイズを使っています。
大きい三脚ならLサイズがいいです。
昔のタイプなので、現行とは少し形が違います。

まとめ

手持ちの三脚から三脚の選び方を紹介したのですが、実際に写真の仕事で使っているので、参考になればうれしいです。
三脚メーカーによっても色々な特色があり、これは好みです。
私の挙げた三脚はどれも良い三脚なので、その使う用途、分野によって変えて行きましょう。
この一本なら、ハスキー3段で良いでしょう。
万能三脚なので、スタジオにもフィールド撮影にも使えます。
手振れを防ぐ為に良い三脚を使いましょう。
後は使いやすさで、パンハンドルが使いやすいか、足を広げて安定するか、安定した雲台か。
これは使ってみての好みがあります。
私はハスキーとベルボンが使いやすくて好きです。

余談なのですが。
三脚はどれだけの腕前が分かるので、良い三脚を持ちましょう。
写真家としての力量が私は、カメラよりも三脚の方がよく分かるかな?なんて思います。
良い三脚を持てば、何十年も使えるので、ケチらずに高い三脚を買いましょう。

撮影の用途で違うので。
通常時のハスキー3段と自分の撮影に合わせて、長いの1本とか。持ち運びしやすい1本とか。そうやって分けると使い分けが出来るのでおすすめです。
よかったら。参考に。

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